瓦屋根の工事には、伝統的な施工技術や構造に関する専門知識が不可欠です。
しかし、残念ながら現在、資格を持たない施工者による手抜き工事や不適切な修理によって、数年以内に重大な不具合が発生するケースが増加しています。
無資格者による瓦屋根工事で起きやすいトラブル例
見た目だけ整えた“偽装工事”
一見きれいに見えても、内部構造が全く補強されていない、瓦の下の防水処理がされていないなど、施工直後には分からない欠陥が放置されている場合があります。
固定不足による瓦の落下
瓦の固定に必要な銅線や接着剤が使われていない、または誤った施工方法が使われていると、風や地震で瓦が飛散・落下し、隣家や通行人に危害を及ぼす恐れがあります。
雨漏りの再発や悪化
「雨漏り修理をしたはずなのに、以前よりもひどくなった」といった例も少なくありません。
原因は、屋根の構造や水の流れを理解せずに応急処置だけを行うことによるもので、結果的に被害が広がってしまうのです。
屋根下地(野地板やルーフィング)の劣化放置
資格者であれば必ず点検する、屋根の下地部分。
無資格業者の多くはここを確認せず、表面だけ修理するため、数年以内に再度の全面改修が必要になることも。
不適切な漆喰の施工
漆喰を厚く塗りすぎて水はけが悪くなる、あるいは棟の補修に不適切な材料を使ってしまい、雨水が逆流して内部を腐食させるといったケースも見受けられます。
高額請求・契約トラブル
悪質な業者の場合、「屋根が崩れる」と不安をあおって契約を迫ったり、見積もりにない高額請求を追加で出すケースもあります。
どうすればトラブルを防げるのか?
- 国家資格「かわらぶき技能士」などの資格保持者が在籍しているかを確認
- 施工前に詳細な見積書と工事内容を提示してもらう
- 契約書に保証内容やアフターサービスについて明記されているか確認
- 複数の業者に見積もりを依頼し、相場感を把握することも有効
安心できる屋根工事のために屋根の点検や工事は、資格を持つ信頼できる業者に依頼しましょう
屋根は、住まいと家族を守る大切な構造です。
トラブルを未然に防ぐためにも、「安さ」や「早さ」だけではなく、国家資格「かわらぶき技能士」などの資格保持者が在籍する業者かどうかを必ず確認しましょう。資格と実績のある信頼できる業者を選ぶことが、住まいの安心を守る第一歩です。
【参考記事】
政府広報オンライン 「あなたの家の瓦は大丈夫?新築住宅の瓦屋根の強風対策が義務化!」
資格を持つ職人が施工を担当します
「瓦屋根工事技士」「瓦屋根診断技士」「瓦葺き技能士」等、資格を持つ職人が施工を担当します。
屋根の点検から工事まで、安心と信頼のえびの瓦にお任せください。